南海トラフ巨大地震での津波を想定 大阪 梅田のビルで避難訓練

南海トラフ巨大地震が発生し、大阪 梅田にも津波が押し寄せる危険性が高まっていることを想定した避難訓練が19日、JR大阪駅につながるビルで行われました。

大阪府は、南海トラフ巨大地震が発生した場合、JR大阪駅がある梅田周辺にも津波が押し寄せ最大で2メートルほど浸水すると想定しています。

避難訓練は南海トラフ巨大地震が発生し大阪市内に大津波警報が出た想定でJR大阪駅に直結するビルで行われ、このうち「大丸梅田店」では4階のフロアの従業員およそ60人が参加しました。

まず、誘導係役の従業員は来店客役の従業員に対し揺れがおさまるまで身を守る姿勢をとりつづけるよう指示しました。

続いて避難を呼びかける館内放送が流れると、誘導係役が声をかけたり日本語や英語などで書かれたボードをかかげたりしながら、非常用の階段を使って、来店客役を地上ではなく津波の浸水のおそれがない2階の避難デッキまで移動させていました。

大丸梅田店の女性従業員は「災害時にはお客様がパニック状態となることも想定されるので、大きな声で分かりやすく状況を伝えることを意識しました。これからも訓練を続けて巨大地震に備えたい」と話していました。