記録的な暖かさの一方 北・東日本で雨 浸水やなだれなど注意を

19日も全国的に気温が上がり、北日本では6月下旬並みとなるなど各地で記録的な暖かさとなりました。一方、低気圧や前線の通過に伴って北日本や東日本の広い範囲で雨が降るため、積雪の多い地域では雪どけが急速に進む見込みで、低い土地の浸水やなだれなどに十分注意してください。

北日本中心に記録的な暖かさ

気象庁によりますと、19日も南から暖かい空気が流れ込み全国的に気温が上がりました。

日中の最高気温は
▽秋田市で20.1度、
▽青森市で19.4度、
▽山形市で18.9度、
▽札幌市で13.9度などと、
北日本を中心に2月としては統計を取り始めてから最も高くなりました。

特に北海道で記録の更新が相次ぎ、紋別市では平年よりも18.8度高い17.1度と6月下旬並みまで上がり、1960年の12.6度を64年ぶりに更新しました。

このほか、
▽金沢市で21.8度、
▽松江市と福岡市で20.1度、
▽和歌山市で20度ちょうど、
▽徳島市で19.8度、
▽東京の都心で16.5度などと広い範囲で季節外れの暖かさとなりました。

20日は、西日本と東日本の太平洋側を中心にさらに気温が上がる見込みで、日中の最高気温は▽静岡市で24度、▽東京の都心で22度、▽鹿児島や高知市で21度などと予想されています。

北・東日本など雨 雪どけ急速に進む

一方、低気圧や前線の通過に伴って北日本や東日本の広い範囲で雨が降るため積雪の多い地域では雪どけが急速に進む見込みで、気象庁は、低い土地の浸水や土砂災害、川の増水、なだれに十分注意するよう呼びかけています。

記録的な暖かさ 2つの要因

気象庁によりますと、北日本を中心に記録的な暖かさとなったことについて、2つの要因が挙げられるということです。

1つが高気圧です。19日は、太平洋にある高気圧が大きく張り出し、広い範囲が高気圧に覆われました。この高気圧の縁を回って南から暖かい空気が次々と流れ込みました。

この時期に北日本が暖気の影響を受けることはあまりありませんが、偏西風が蛇行して日本の北側を流れていることで暖かい空気が北に流れ込みやすくなりました。これがもう1つの要因です。

一方、20日は、前線の通過に伴って高気圧が東に移動し、北日本には一転して寒気が流れ込むため、最高気温が0度を下回る真冬日となるところもあるなど、寒暖差が大きくなる見込みです。

体調管理のほか、路面の凍結に注意してください。