政治資金 自民 政倫審開催に応じる方向で回答へ 攻防激化も

派閥の政治資金パーティーをめぐる問題で、自民党は、政治倫理審査会の開催に応じる方向で調整していて、出席議員の選定の考え方などを近く野党側に回答することにしています。野党内には、実態解明につながる形での開催が確約されなければ新年度予算案の審議には応じるべきでないという意見もあり、与野党の攻防が激しくなる見通しです。

今回の問題を受けて、野党側は、派閥からキックバックを受けるなどして、自民党の聴き取りの対象になった安倍派と二階派の衆議院議員51人全員を衆議院政治倫理審査会に出席させるよう求めています。

立憲民主党の泉代表は「何人が審査会に出てくるかによって、自民党がこの問題に前向きか後ろ向きか分かってくる」と指摘しました。

これに対し自民党は、小渕選挙対策委員長が「野党に転落した時と同様に、国民の厳しい目と批判がある」と述べるなど危機感を強めていて、野党側の要求も踏まえ審査会の開催に応じる方向で調整しています。

執行部の間では、派閥の運営に関わった幹部やキックバックの金額が多かった議員などに出席を促す案が出ていて、出席議員の選定の考え方などを近く野党側に回答することにしています。

野党内には、実態解明につながる形での審査会の開催が確約されなければ新年度予算案の審議には応じるべきでないという意見もあり、衆議院での採決時期をにらんだ与野党の攻防が激しくなる見通しです。