競泳国内大会 女子200m個人メドレー 大橋と松本 同着で優勝

競泳のトップ選手が出場した国内大会が行われ、女子200メートル個人メドレーは、パリオリンピック出場を目指す3人の接戦となり、この種目の東京オリンピックの金メダリスト、大橋悠依選手と21歳の松本信歩選手が好タイムをマークして同着で優勝しました。

競泳の「コナミオープン」は東京 江東区の東京アクアティクスセンターで17日から2日間行われ、3月のパリオリンピックの代表選考会に向けた調整の場として、国内のトップ選手が出場しました。

このうち、女子200メートル個人メドレーでは
▽東京オリンピックのこの種目の金メダリスト、大橋選手と
▽急成長を見せている21歳の松本選手
そして
▽去年の日本選手権でこの種目を制した17歳の成田実生選手の3人の争いが注目されました。

レースは、最初のバタフライで松本選手が飛び出して先行しましたが、続く背泳ぎで大橋選手が伸びのある泳ぎでトップに立ちました。

このあと、後半を得意とする成田選手も追い上げて3人の接戦となり、大橋選手と松本選手が2分10秒07の好タイムで同着で優勝しました。

大橋選手は、東京オリンピック以降では最も速いタイムをマークし、松本選手も1月に出した自己ベストをさらに更新しました。

3位に入った成田選手も2分10秒11の自己ベストをマークし、3月の代表選考会に向け、それぞれが持ち味を発揮したハイレベルな戦いとなりました。

このほか、男子100メートル平泳ぎでは、23歳の深沢大和選手が59秒53の大会新記録で優勝し、17日の200メートル平泳ぎに続き2冠を達成しました。

大橋悠依「最後までどうなるかわからない戦い」

女子200メートル個人メドレーで同着で優勝した大橋悠依選手は「タイム的には東京オリンピック以降で一番速いのでよかったが、2分9秒台もねらっていたので、そこは惜しかった」と振り返りました。

そのうえで、3人の接戦となったことについて「2人しかオリンピックには行けないので、なんとか滑り込んで、という意識も大事だと思う。最後までどうなるかわからない戦いなので、プレッシャーもあるが楽しみつつ、あと1か月で少しでも状態をよくしていきたい」と代表選考会への意気込みを語りました。

松本信歩「勝負を意識して練習していきたい」

女子200メートル個人メドレーで、自己ベストを更新して同着で優勝した松本信歩選手は「自己ベストを出すことが目標だったので、とてもよかった。順調な強化ができていることを示せたかなと思う。最後の10メートルで抜かされてしまう展開が多かったので、そこを少しずつ改善できている」と話しました。

そのうえで「練習中から大橋選手と成田選手の2人と競り合っているところを意識している。パリオリンピックの代表権を取ることを一番に考え、勝負を意識して練習していきたい」と話していました。

成田実生「誰よりも強い気持ちで頑張りたい」

女子200メートル個人メドレーで、自己ベストをマークするも3位だった成田実生選手は「ベストを更新できてうれしいが、競り負けてしまった点で悔しい気持ちもあるので少し複雑だ。代表選考会前に自己ベストを出すことができて気持ちがぐっと上がって、ポジティブな方向に気持ちが向いたのはよかった」と話しました。

そのうえで、代表選考会に向けて「最後は気持ちの強い選手が代表権をゲットできると思う。誰よりも強い気持ちで一生懸命頑張りたい」と話していました。