沖縄 竹富島で長寿を祝う「マンダラー」 島をあげて盛大に

沖縄県竹富町の竹富島で、数え年で97歳を迎えたお年寄りの長寿を祝う行事「マンダラー」が島をあげて盛大に行われました。

竹富島では沖縄県内で広く行われている「カジマヤー」と同じように、97歳で再び子どもの心に戻るという言い伝えにちなんで、島のことばで「風車」を意味する「マンダラー」の行事で長寿を祝います。

18日、マンダラーのお祝いをしてもらったのは、島に住むいずれも昭和3年生まれの女性3人です。

3人は金色の刺しゅうを施した赤い衣装を身につけて、地域で最も神聖な「世持御嶽」の前に集まり、地域の人たちからの祝福を受け、風車などで飾られたバスに乗り込みました。

バスは島をまわり、そのあいだ、3人は沿道からの声援に手を振って応えたり、若いころの話に花を咲かせたりしていました。

そして、島の集落ごとに地元の人たちが踊りを披露したり、万歳三唱をしたりするなどして、島は終始、お祝いムードに包まれました。

祝福を受けた1人、野原浪子さんは「マンダラーを迎えてとても楽しいです。皆さんのおかげだと感謝しています」と話していました。

沿道で祝った女性は「お祝いしていて素敵だなと思いました。島を昔から知るおばあちゃんたちが元気でいられることはすばらしいことだと思います」と話していました。