能登半島地震で学校に被害 高校サッカー部が練習試合

能登半島地震で学校の建物が被害を受けた石川県七尾市の高校のサッカー部が18日、富山市の高校と練習試合を行い、精力的に体を動かしました。

石川県七尾市の鵬学園高校のサッカー部は能登半島地震で校舎や寮などが被災し、2月から富山県内のグラウンドを借りるなどして活動を再開しています。

18日はサッカー部の部員たちが富山市にある富山第一高校を訪れて練習試合を行い、精力的に体を動かしていました。

部員の1人は「こうして練習試合ができることに感謝しています。相手の富山第一高校や能登の人にも感謝の気持ちを伝えたいです」と話していました。

また、七尾市の自宅で今も断水が続いているという別の部員は「支援してくれたり練習場所を貸してくれたりしている富山の人たちに感謝し、七尾の人たちに勇気を与えられるようにやっていきたい」と話していました。

サッカー部の顧問の高藤航さんは「調整は遅れていますが、少しずつ力をつけて、また全国大会に出場して、能登の皆さんに力を与えられるように頑張りたいと思います」と話していました。

鵬学園高校サッカー部の部員たちは当面の間、富山県射水市の民宿に滞在し、20日から七尾市にある学校へバスで登校を再開するということです。