ナワリヌイ氏追悼の動き “少なくとも36都市 400人以上拘束”

ロシアではプーチン政権を批判する急先鋒として知られ、刑務所で死亡したナワリヌイ氏を追悼する動きが全国の少なくとも36都市に広がり、ロシアの人権団体は、これまでに400人以上が拘束されたとしています。

ロシアのプーチン政権への批判を続けたナワリヌイ氏は、16日に収監されていた刑務所で死亡しました。

当局はこれまでに詳しい死因を発表していませんが、支援団体の幹部によりますと、刑務所を訪れた母親と弁護士は「死因は『突然死症候群』だ」と言われたということです。

しかし、母親らが遺体を受け取るために、刑務所の職員から伝えられた場所に向かったものの、そこに遺体はなく、独自に死因を確認することができない状態が続いています。

こうした中、ロシア各地では17日もナワリヌイ氏を追悼する動きが各地で続き、このうち、第2の都市サンクトペテルブルクではソビエト時代の政治弾圧の記念碑の前に集まった人たちが、治安部隊による警戒の中、祈りをささげたり花を供えたりして、死を悼みました。

人権団体によりますと、17日までの2日間で国内の36の都市で合わせて400人以上が当局に拘束されたということです。