G7外相会合 議長声明“ナワリヌイ氏の死因解明 ロシアに要求”

G7=主要7か国の外相会合がドイツで行われ、議長国のイタリアは刑務所に収監されていたロシアの反体制派の指導者ナワリヌイ氏の死亡を受けて、ロシア当局に対し、死因を完全に解明するよう要求することなどを盛り込んだ議長声明を発表しました。

G7外相会合は17日、ドイツのミュンヘンで開かれている、世界の首脳や閣僚などが集まる「ミュンヘン安全保障会議」に合わせて行われたもので、日本からは船越外務審議官が出席しました。

冒頭、出席者たちは、刑務所に収監されていて死亡したロシアの反体制派の指導者ナワリヌイ氏に1分間の黙とうをささげました。

会合のあと、G7の議長国イタリアのタヤーニ外相は会合の成果をまとめた議長声明を発表しました。

声明ではG7として、ナワリヌイ氏が死亡したことに対する憤りを表明するとともに、ロシア当局に対し、死因を完全に解明するよう要求しています。

また、ロシアに対して、政治的異議を唱える人たちに対する迫害は許容できず、表現の自由に対する組織的な抑圧や市民的権利に対する不当な制限を止めるよう求めています。

一方、声明では、ロシアの軍事侵攻開始から今月24日で2年となるのを前に、ウクライナに対する支援を継続していくことでも一致し、各国が進めているウクライナとの間の2国間の安全保障協定の締結に向けた取り組みを加速していくことも確認しました。