【阪神 キャンプ】楽天と練習試合 門別啓人 3回無失点の好投

プロ野球、阪神の期待の若手、19歳の門別啓人投手が初めての練習試合に登板し、3イニングを無失点に抑えました。ヒット2本の好投にも、持ち味のストレートで奪った空振りが1球にとどまり、「もっと空振りを取れる強いまっすぐを目指したい」と、さらなるレベルアップに向けて決意を示していました。

阪神は沖縄で行っているキャンプで17日、初めての練習試合に臨み、楽天と対戦しました。

3人目のマウンドに上がったのが岡田彰布監督が期待する高卒2年目の19歳、門別投手でした。

門別投手は今月11日の紅白戦で今シーズン初めての実戦に登板し、去年の優勝メンバー中野拓夢選手や木浪聖也選手から空振り三振を奪うなどアピールに成功していました。

きょうの楽天戦では持ち味の力のあるボールで3イニングで41球を投げ、ヒット2本、無失点に抑える内容で、岡田監督に再びアピールしました。

最速は151キロで、バッターを詰まらせるなどしましたが、ストレートでの空振りは1球でした。

こうした結果に門別投手は「自信につながりました。ただ、ねらって空振りが取れる強いまっすぐを追い求めていきたい。どんな時でもまっすぐが一番、大事だと思っています。これからの実戦でも、とにかくまっすぐ中心の配球で勝負して成長していきたいです」と、一層のレベルアップに向けて決意を示していました。

中野拓夢が初ヒット

プロ野球で首位打者のタイトル獲得を目指す阪神の中野拓夢選手が今シーズン、実戦での初ヒットを含めて3安打をマークしました。

このヒットの裏には、17日、試合後に行ったある打撃練習の効果がありました。

中野選手は昨シーズン164本のヒットをマークして初めて最多安打のタイトルを手にしました。

今シーズンはヒット数だけでなく打率にもこだわり、首位打者のタイトル獲得を目標に掲げています。

沖縄で行われているキャンプで、左バッターの中野選手は紅白戦を含めた17日までの実戦3試合でノーヒットでした。

体の開きが早く、ボールを引きつけて打つことができていないと感じていたという中野選手は、17日の練習試合のあとバッティング練習をしました。

この中で打球を前に飛ばすのではなくギリギリまで引きつけ、あえて3塁側にファウルを打つことで体の開きの修正を図りました。

迎えた18日の練習試合、沖縄市で広島と対戦しました。

▽第1打席で外角高めのストレートをとらえ左中間へのツーベースで初ヒットを打ち、▽第2打席も外角高めのストレートをレフト前にヒット、▽さらに第3打席では外角低めの変化球をレフト線に弾き返しヒット3本を打ちました。

18日のヒットはすべて逆方向への打球で中野選手は「詰まってもいいからとにかくボールを長く見ようと意識した。きのうの練習の“ファウル打ち”で培った感覚がいかされたと思う」と明かしました。

そのうえで「1年間を戦う中で多くの引き出しを持っていなければ、不調に陥ったときに抜け出すことができない。状況によっては引っ張るバッティングも必要だと思う」と話していました。