競泳 国内大会 男子100m背泳ぎ 入江陵介が優勝 代表選考へ弾み

競泳のトップ選手が出場する国内大会が都内で行われ、男子100メートル背泳ぎでは5大会連続のオリンピック出場を目指す34歳の入江陵介選手が優勝し、3月に行われるパリオリンピックの代表選考会へ弾みをつけました。

競泳の「コナミオープン」は東京 江東区の東京アクアティクスセンターで17日から2日間の日程で行われ、来月のパリオリンピックの代表選考会に向けた調整の場として、国内のトップ選手が出場しました。

このうち、男子100メートル背泳ぎでは34歳のベテラン、入江選手が伸びのある泳ぎで前半の50メートルをトップでターンすると、後半もリードを守って、53秒84のタイムで優勝しました。

入江選手は1月出場した「北島康介カップ」では54秒台のタイムにとどまっていましたが、スピードを上げる練習などに取り組み、5大会連続のオリンピック出場に向けて弾みをつける結果となりました。

また、女子100メートルバタフライでは16歳の高校生、平井瑞希選手が前半から持ち味のキックの強さでスピードに乗り、57秒51の大会新記録で優勝しました。

さらに、男子200メートル平泳ぎでは23歳の深沢大和選手がこの種目の元世界記録保持者の渡辺一平選手らを抑えて、2分7秒07のこちらも大会新記録で優勝し、パリへの切符をかけた大一番に向け、新たに台頭してきた選手が力を発揮しました。

入江選手 代表選考会へ「心身整え臨みたい」

男子100メートル背泳ぎで優勝した入江陵介選手は「53秒台のタイムが出てよかったと思う。まだレース勘がうまくいっていないが、その中ではまずまずだった。後半の伸びを少し欠いていたので、これからさらにスピードを磨いていきたい」と話しました。

そして、3月の代表選考会に向けて、「どの選手もプレッシャーがかかる大会になると思うが、心身を整えて臨みたい。オリンピック選考会に出るのは最後になると思うので、そのプレッシャーを存分に味わいながら、しっかりと乗り切っていきたい」と意気込みを語りました。