イスラエル国防相 “ラファ地上作戦 徹底的に計画進めている”

イスラエル軍が強行する構えを見せているガザ地区南部の140万人以上が避難しているラファへの地上作戦をめぐって、ガラント国防相は、「徹底的に計画を進めている」と述べ、地上作戦に向けて準備を進めていると強調しました。

ガザ地区への攻撃を続けるイスラエル軍はイスラム組織ハマスを壊滅させるためとして、ガザの最も南にあり、住民の避難先として140万人以上が身を寄せるラファに地上作戦を検討しています。

これについてガラント国防相は16日、記者団に対して、「ラファでの今後の作戦についてわれわれは徹底的に計画を進めている」と述べ、地上作戦に向けて準備を進めていると強調しました。

ラファへの地上作戦をめぐっては、各国が重大な懸念を示しており、アメリカのバイデン大統領は16日、人質の解放のために「一時的な停戦が必要だ」と述べるとともに、「イスラエルが大規模な地上侵攻をしないことを望んでいる」と強調し、イスラエル側をけん制する姿勢を示しました。

NGO「国境なき医師団」も、「ガザの人たちにとって最後の避難場所であるラファへの攻撃は大惨事を引き起こす」と警告しました。

しかしイスラエル軍はラファへの空爆を続けていて地上作戦を強行する姿勢を崩しておらず、国際社会から批判や懸念が高まっています。