「豚熱」確認の養豚場 “約1100頭のうち45%処分完了” 栃木

ブタの伝染病「CSF」=「豚熱」が確認された栃木県栃木市の養豚場について、県は、飼育されていたおよそ1100頭のうち、45%に当たるおよそ500頭の処分が完了したと発表しました。

16日、栃木県栃木市にあるおよそ1100頭を飼育する養豚場で、県内で5例目となる豚熱の感染が確認され、県は、17日から本格的に処分を進めています。

県によりますと、県の職員などのべ183人が作業に当たり、17日正午までに全体の45%に当たる499頭の処分が完了したということです。

作業は、17日午後9時ごろまで続けられ、18日か19日には処分は完了し、埋める作業や農場を消毒する作業など、すべての作業が完了するのは、およそ2週間後の見通しです。

一方、感染経路などを調べるため、17日午前11時過ぎから農林水産省の調査チームが現地で疫学調査を行いました。

調査結果は、後日、農林水産省が公表する予定です。

県によりますと、県内のほかの養豚場で感染を疑わせるような情報は今のところ入っていないということですが、県は、養豚農家に対し、消毒を徹底するとともに、飼育するブタに何らかの異常が見られたら速やかに報告するよう呼びかけています。