浦和レッズ サポーターの暴力行為問題受け再発防止へ提言報告

サッカーJ1の浦和レッズは、天皇杯の試合でのサポーターの暴力行為をめぐる問題を受けて第三者委員会によるシンポジウムを開き、再発防止に向けて処分の制度を見直しきぜんとした対応をとるなどといった提言を報告しました。

去年8月、名古屋市で行われた天皇杯4回戦の名古屋グランパスと浦和レッズの試合で、レッズのサポーターが相手チームのサポーターや警備運営のスタッフに暴力をふるったり、相手チームの横断幕やスタジアム内の設置物を壊したりしました。

日本サッカー協会はレッズに対し次の天皇杯の参加資格を剥奪しました。

この問題を受けてレッズは有識者による第三者委員会を設けて再発防止策の検討を進め、16日夜さいたま市で開かれたシンポジウムでその内容が報告されました。

この中ではサポーターや関係者への聞き取りの結果、「過剰な応援をよしとする」とか「相手になめられたら、それだけでは終わらない」などといったサポーターの気質がトラブルにつながった可能性があり、改める必要があると指摘されました。

そのうえで▽法的措置を含めた処分の制度を見直し、暴力行為にきぜんとした対応をとることや、▽独立性の高いコンプライアンス部署をクラブ内に設けるなどといった提言を報告しました。

レッズの田口誠社長は「提言をどう実行に移すかが一番大事だと思う。ぶれずにリーダーシップをもって徹底的にやっていく」と話していました。