ドイツ ウクライナと首脳会談 1800億円規模の追加軍事支援発表

ドイツのショルツ首相は、ウクライナのゼレンスキー大統領と会談し、ウクライナの長期的な安全を確保するための新たな協定を結ぶとともに、防空能力や火力を強化するため、およそ11億ユーロの追加の軍事支援を行うと発表しました。

ドイツのショルツ首相とウクライナのゼレンスキー大統領は16日、ベルリンで首脳会談を行い、ウクライナの長期的な安全を確保するための協定に署名しました。

この協定は、去年7月のG7=主要7か国の共同宣言に基づいて、各国が締結しているもので、先月にはイギリスが同様の協定を結んでいます。

また、ドイツ政府はウクライナに対し、およそ11億3000万ユーロ、日本円にして1800億円規模の追加の軍事支援を行い、防空システムや砲弾、それに自走式のりゅう弾砲を供与すると発表しました。

首脳会談のあと、ショルツ首相はゼレンスキー大統領とそろって記者会見し「ドイツはロシアの侵略戦争からウクライナを守るため、支援し続ける」と強調しました。

またゼレンスキー大統領は「残念ながらパートナーからの支援は減少している。ドイツの支援は、わたしたちや、前線で戦う兵士にとって不可欠なものだ」と述べ、謝意を表しました。

一方、ゼレンスキー大統領は、最大の軍事支援国アメリカで野党・共和党が反対し、追加支援のための見通しが立っていないことについて「アメリカ国民の大多数はウクライナを支持していると信じている」と述べ、早期の支援を呼びかけました。