公立中学 技術の授業担当した教員 2割余が「技術」の免許なし

昨年度、全国の公立中学校でプログラミングを含む「技術」の授業を担当した教員のうち、2割余りが「技術」の教員免許を持っていなかったことが国の調査でわかりました。

文部科学省は、2021年度から中学校の「技術」の授業で、プログラミング教育が拡充されたことを受け、おととし5月時点で授業を担当する教員が「技術」の教員免許を持っているか調べました。

その結果、全国の都道府県と政令市のあわせて9719人のうち、23%に当たる2245人が「技術」の免許を持っておらず、他の教科の免許を持った教員や臨時免許の教員が教えていたことがわかりました。

自治体別にみると「技術」の免許を持っていない教員の割合が最も高かったのは
▽和歌山県で75%
次いで
▽宮崎県が64%
▽大分県が58%となり
7つの自治体で半数以上となりました。

一方
▽東京都や
▽群馬県
▽茨城県など6つの自治体は
すべて免許を持った人が授業をしていたということで、地域間でばらつきがみられました。

文部科学省は、2028年度には授業を担当するすべての教員が「技術」の免許を持つよう、全国の教育委員会に計画的な採用などを求めています。

また、地方などでは『技術』の免許を持った教員の配置が難しい場合もあるとして、複数校での指導や遠隔授業の導入などの対策を推進していきたいとしています。