NATO加盟目指すスウェーデンで大規模な軍事演習

NATO=北大西洋条約機構への加盟を目指しているスウェーデンでは、北欧地域の防衛力強化などのため例年の2倍以上の兵士らが参加した大規模な軍事演習が行われています。

現地のことばで「冬の太陽」と呼ばれるこの軍事演習は、スウェーデン軍の基地がある北部ボーデンで、毎年この時期に行われているもので、ことしは今月12日に始まりました。

ことしの演習は、スウェーデンのNATO加盟も見据えて、北欧地域の防衛力強化などをはかるため、例年の2倍以上のおよそ2000人の兵士らが参加しています。

演習では、ウクライナでも使用されているスウェーデン製の歩兵戦闘車CV90なども使われていて、16日も氷点下の冷え込みの中、兵士たちが演習内容や装備品などを確認したあと、演習場に向かっていました。

スウェーデン軍の司令官の1人は「ロシアによるウクライナへの軍事侵攻後、ヨーロッパは緊迫状態にある。われわれは国境を守る覚悟で演習に取り組んでいる」と話していました。

この軍事演習は、今月20日まで行われます。

北欧では、来月にもスウェーデンのほか、NATO加盟の13か国の合同の軍事演習も行われる予定です。