サッカー韓国代表 クリンスマン監督解任 管理能力問う声高まる

韓国サッカー協会は、アジアカップの準決勝で敗退した韓国代表のユルゲン・クリンスマン監督を解任すると発表しました。

1月から2月にかけて中東のカタールで行われたアジアカップで、クリンスマン監督が率いる韓国は、ヨーロッパの強豪クラブの選手などを擁し、1960年以来3回目の優勝を目指しました。

チームは接戦を勝ち抜いて準決勝に進みましたが、準決勝で世界ランキングで格下のヨルダンに0対2で敗れ、ベスト4に終わりました。

韓国サッカー協会は16日、役員会を開き、クリンスマン監督の解任を決定し、発表しました。

解任の理由について、協会は「代表監督に期待される試合や選手の管理、仕事ぶりなどでリーダーシップを発揮していない。国民の期待に応えられず、今後も改善が難しいと判断した」などとしています。

韓国代表をめぐっては、アジアカップ準決勝の前日に宿舎で選手どうしがもみ合いとなるなどチーム内の不和が報じられ、クリンスマン監督の管理能力を問う声が高まっていました。

クリンスマン監督は、59歳。現役時代はドイツ代表のストライカーで、指導者としては2006年のワールドカップでドイツ代表の監督として3位に入ったほか、2014年のブラジル大会でアメリカ代表を率いてベスト16に導きました。そして、去年2月から韓国代表を率いてきました。

韓国代表は、来月2026年ワールドカップのアジア2次予選の試合を控えていて、協会は「後任の監督選びを直ちに開始する」としています。