石川県 一時帰宅の無料バス 加賀市と小松市からの出発便運行へ

石川県は、被災地から2次避難所のホテルや旅館に移った人たちに対して、自宅への一時帰宅に使うことができる無料のバスを運行していますが、新たに加賀市と小松市から出発する便を運行することを決めました。

これは石川県の馳知事が16日開かれた災害対策本部会議で明らかにしました。

石川県は2次避難所の旅館やホテルに身を寄せている人が一時的に戻るのを支援しようと、JR金沢駅を出発し穴水町を経由して輪島市、珠洲市、それに能登町との間をそれぞれ往復する日帰りの無料バスを、1月25日から毎日、運行しています。

県は、これに加えて2月24日に加賀市と小松市を出発するバスを新たに運行するということです。

新たな便の運行が決まっているのは今のところ2月24日のみで、加賀市や小松市の旅館やホテルを巡回して避難している人を乗せたうえで、輪島市、珠洲市、能登町に向かいその日のうちに出発地に戻ります。

出発時間や便数は、バス会社と調整中だということです。

石川県の馳知事は「発災から6週間がたち、2次避難者の方がいったん自分の家に戻って貴重品や思い出の品を確保したり自宅の状況を見たいというのは当然の思いだ。なんとかして日帰りの往復バスを提供したい」と述べました。

また、県は、災害廃棄物の片付けなどにあたるボランティアについて、今月19日以降、1日当たりの活動人数について輪島市と珠洲市、能登町で15人ずつ増やすことも明らかにしました。

一方で、ボランティアが金沢から日帰りのバスで被災地に向かうと活動時間が制限されることが課題となっていましたが、帰りのバスの発車時刻を後ろ倒しして、いずれも4時間以上の活動時間を確保できるようにするということです。