石川 穴水町の高校生が栽培 高級品種のしいたけ出荷

能登半島地震で校舎が壊れる被害を受けた石川県穴水町の高校生たちが、自分たちで栽培した高級品種のしいたけの出荷作業を行いました。

穴水町由比ケ丘の県立穴水高校では、12年前から毎年、授業の一環で生徒が山に植えたコナラの木でしいたけを栽培しています。

16日は、生徒たち4人でしいたけを収穫したあと、JAの職員の指導を受けながら傘の大きさや厚さで高級品種の「のとてまり」と「のと115」に分け、出荷に向けて箱詰めをしました。

学校によりますと、ことしは地震でしいたけの木が倒れて傷つき、例年よりも収穫量が減ったほか、収穫の時期も2週間ほど遅れたということです。

高校2年生の苗代凌さんは「地震で学校の近くでも土砂崩れがありました。ことしの収穫は難しいと思っていましたが、立派なしいたけが収穫できました。学校の伝統をつなげることができてよかったです」と話していました。

高校2年生の古道慶太さんは「地震の影響で水やりなどができなくて不安でしたが、収穫できてよかったです。僕たちは地震で大変な状況でも能登のよさを伝えたいと思っています。応援してくださる方の元に届いてほしいです」と話していました。