米高官 日朝首脳会談開催“日本が対話を望むのであれば支持”

アメリカ・ホワイトハウスの高官は、岸田総理大臣とキム・ジョンウン(金正恩)総書記による日朝首脳会談の開催の可能性について問われたのに対し、日本が北朝鮮との対話を望むのであれば支持する考えを示しました。

北朝鮮のキム・ジョンウン総書記の妹、キム・ヨジョン(金与正)氏は15日夜、「すでに解決された拉致問題を両国関係の障害物としないのであれば、岸田首相がピョンヤンを訪れる日が来るかもしれない」などとする異例の談話を発表しました。

これに関連してアメリカ、ホワイトハウスのNSC=国家安全保障会議で東アジアとオセアニア地域を担当するラップフーパー上級部長は15日、シンクタンクのイベントで会場から岸田総理大臣とキム総書記の首脳会談の可能性について質問を受けました。

これに対してラップフーパー上級部長は「北朝鮮との対話を望み、対話をする理由があるのであれば、それを支持するし互いに取り組む」と述べ、支持する考えを示しました。

これとは別にアメリカ国務省のジュン・パク北朝鮮担当特別代表代行は15日、記者団に対し「われわれは北朝鮮とのあらゆる外交と対話を支持している。そして、拉致問題の解決に向けた日本の取り組みを非常に強く支持する」と述べました。

一方、日朝間の対話が実現する可能性について問われたのに対し「どうなるか様子を見てみよう。北朝鮮は、ロシアと中国以外の国との対話と外交には関心がないと明確にしてきている」と述べました。

アメリカのバイデン政権は北朝鮮に対し、一貫して無条件での対話を呼びかけていますが、北朝鮮がこれに応じない状況が続いています。

林官房長官「引き続きアメリカや韓国と緊密に連携して対応」

林官房長官は午後の記者会見で「アメリカ政府との間ではこれまでも北朝鮮との対話の道が開かれていることについて認識を共有している。引き続きアメリカや韓国と緊密に連携して対応していく」と述べました。