NASA探査機が小惑星で採取した砂など「はやぶさ2」採取量超え

NASA=アメリカ航空宇宙局は去年地球に帰還した探査機のカプセルに、小惑星で採取した砂などのサンプル、あわせて120グラムあまりが入っていたと明らかにしました。これは、同じように小惑星からサンプルを持ち帰った日本の「はやぶさ2」を大きく超えていて、今後、日本も含む各国の研究者が分析を進める予定です。

NASAの探査機「オシリス・レックス」が地球と火星の間の軌道を回る小惑星「ベンヌ」に着地して採取した、砂などのサンプルが入ったカプセルは去年、地球に帰還し、アメリカ・ユタ州の砂漠から回収されていました。

NASAは、特殊なクリーンルームの中で、慎重に開封作業を進めてきましたが、15日、回収したサンプルの量があわせて121.6グラムだったことを明らかにしました。

これは日本の探査機「はやぶさ2」が2020年に小惑星「リュウグウ」から持ち帰ったおよそ5.4グラムを大きく超えています。

サンプルはこれまでの分析で水や炭素が含まれていることが分かっていて、地球の生命の起源や太陽系の成り立ちについて貴重な情報をもたらすことが期待され、今後、日本も含む各国の研究者が分析を進める予定です。