オリックス 創業50年余の船舶会社買収へ 買収額3000億円規模か

金融サービス大手の「オリックス」は、事業承継が課題となっていた創業50年余りの大阪市の船舶会社を買収すると発表しました。買収額は、負債を含め企業価値を換算して3000億円規模になるとみられます。

発表によりますと、オリックスが買収するのは、大阪市にある「三徳船舶」で、来月までにすべての株式を取得する予定です。

この会社は自動車船やコンテナ船など67隻を保有し、国内外の海運会社などに船を貸し出す事業を展開し、年間の売上高は600億円余りです。

1972年に設立し、創業者が一代で築き上げてきた会社ですが、去年、この創業者が亡くなり、事業承継が課題となる中、オリックスの支援を受ける形で、事業の売却を決めたということです。

買収額は負債の引き受けを含め、企業価値を換算して3000億円規模になるとみられ、オリックスとしては、今回の買収によって、船舶のリース事業を強化するねらいがあります。

オーナー系などの企業の間では、事業承継の問題が課題になっていますが、オリックスは後継者不足などに悩む企業の買収を検討していくことにしています。