春を告げる魚 ニシン漁が本格化 港が活気づく 北海道 増毛町

北海道の日本海側にある増毛町で春を告げる魚、ニシンの漁が行われ、港が活気づいています。

ニシンは「春告魚」とも言われ、北海道増毛町では先月15日に解禁された漁が今月に入り本格化しています。

町では連日、20隻の漁船が漁を行っていて、15日も夜明け前に出港した船が港に戻ると、漁業者たちが銀色に輝くニシンを次々と水揚げしていました。

水揚げされたニシンはすぐに近くの作業場に運ばれ、オスとメスに仕分けられていました。

地元の漁協によりますと、増毛町では去年およそ175トンのニシンが水揚げされたということです。

ことしはおとといまでのおよそ1か月間で60トン近くの水揚げがあり、今月11日にはニシンの群れが産卵したあとに海が真っ白に濁る「群来」が去年より2か月以上早く確認され漁業者たちは豊漁を期待しています。

漁業者の林一了さんは「ここ数年、海にニシンが戻ってきてとてもうれしいです。関係機関と協力して稚魚を放流してきた成果が出ていると思います。春のおいしい味覚、ニシンをぜひ味わってほしいです」と話していました。

増毛町のニシン漁は4月中旬ごろまで続きます。