人気ユーチューバーどうしたらなれる? 注意点は? 習い事にも!?

人気ユーチューバーどうしたらなれる? 注意点は? 習い事にも!?
「ひき肉です!」

このフレーズ、知ってる?

これ、中学生ユーチューバーのせりふなんだけど、去年の小学生流行語大賞(りゅうこうごたいしょう)で1位になったんだよ。

さらに「※小学生がなりたい職業(しょくぎょう)」ランキングでも、ユーチューバーは4年連続1位なんだって。

どうしたら人気ユーチューバーになれるのか。どんなことに気をつけないといけないのか。「こどもニュース」探検隊(たんけんたい)のぼく、ニュースター(10さい)が取材してきたよ!

(※「進研ゼミ小学講座」調べ)

(2月13日「ニュースLIVE!ゆう5時」で放送)

人気ユーチューバーに密着

どこかに教えてくれる人いないかな~

「ニュースターくん!」

にゅにゅ!?君たちは、人気ユーチューバーじゃないか!
高校3年生のANN(アン)ちゃんと、中学2年生のRYO(リョウ)くん。

2人は、日ごろの生活の様子や勉強風景などバラエティ豊(ゆた)かな動画をユーチューブに投稿(とうこう)しているんだって。

チャンネル登録者数は50万人を超えているみたい。
すごいにゅ~!

トレンドをのがさない

2人が大事にしているのは…
トレンドをのがさないこと!

最近は、スマートフォンで簡単に撮影(さつえい)ができてネットで広まりやすい、1分ほどの「ショート動画」に力を入れているんだって。

編集(へんしゅう)のコツは?

編集のコツはあるのかな?
(ANNちゃん)
「見てる人があきないようにしているよ。例えば、ここみたいにRYOくんが良い顔をしているところは拡大(かくだい)しているよ」
そして完成した動画がこちら。
RYOくんのアップの顔もきいて、印象的(いんしょうてき)に仕上がっているね。
こうした「ショート動画」は、多い時にはなんと1000万回以上も再生されるんだって。

10年前に投稿開始

10年前にユーチューブを始め、勉強もこなしながら3000本近く投稿してきたANNちゃんたち。

どうしてそんなに長く続けてこれたのかな?
(ANNちゃん)
「私は美容系(びようけい)のメイクとかのチャンネルをやっているんだけど、それでがんばりたいなって思って」

“コスメブランドを作りたい” 夢も

実はANNちゃん、ユーチューブをやるうちにメイクに興味(きょうみ)を持って、自分のコスメブランドを作りたいという夢も見つかったんだって。
(ANNちゃん)
「新しい夢ができたりとか。そういう体験はユーチューブをやっていないとできなかったから、すごくよかったなって思うよ」

ユーチューバーになるには?

ここでちょっと、解説(かいせつ)。

ユーチューバーになるためには、まずは動画をたくさんの人に見てもらう必要があるよ。

登録者数が1000人をこえるなど条件(じょうけん)をクリアすると、再生回数(さいせいかいすう)などに応(おう)じて「広告収入(こうこくしゅうにゅう)」というお金がもらえるようになるんだ。
※自分のアカウントでお金がもらえるのは18さい以上です。
最近では、大人だけではなく子どもも事務所(じむしょ)に入って、ANNちゃんたちみたいに活躍(かつやく)するケースもふえているんだよ。

でも、気をつけないといけないこともあるみたい。

個人情報(こじんじょうほう)思わぬところから

インターネットの問題に詳しい、成蹊大学(せいけい)客員教授の高橋暁子(たかはし・あきこ)さんに話を聞いてみたよ。
どういうことか教えて~。
(高橋さん)
「出していないつもりでも、意外なところから個人情報が流出してしまうこともあるの。例えばこの画像だったら、どこから住所がわかってしまうと思う?」
ええ~!わからない…どこだろう。
みんなはどう思う?
「答えはこの、ごみの日カレンダーだよ。市や町などによってデザインがちがうから、これで住所が特定されてしまった例があるの」

熱中しすぎに注意

他にも、ユーチューブに熱中しすぎて、生活リズムが乱(みだ)れることにも注意が必要なんだって。

1日に何時間までにするか、まわりの大人と相談すると良いみたいだよ。
(高橋さん)
「頭ごなしに否定(ひてい)してしまうと、子どもがかくれてやってしまって知らないうちに被害(ひがい)にあうこともあります。ルールを決めてから、子どもと話し合って始めるのがよいですね」
でも、大人でも見のがしてしまう問題があるかもしれないと心配する人もいるんじゃないかな。
そんな時は、子ども向けのこんな講座(こうざ)もあるんだって。
(先生)
「今からリテラシー講座を始めていきたいと思います。だれかが作った作品のことを何と言うでしょうか?」

(生徒)
「著作(ちょさく)」

(先生)
「正解(せいかい)です。バッチリですね」
こちらは動画を投稿するルールから作り方まで最新の情報を学べる、オンラインの教室だよ。

みんな、真剣(しんけん)に授業(じゅぎょう)を受けているね。
動画制作のオンライン教室を開いている会社の社長、齊藤涼太郎(さいとう・りょうたろう)さんに話を聞いたよ。

子どもでもユーチューブを通して世界中に投稿できるいま、″発信しても良い情報″と″気をつけないといけない情報″についてしっかりと学んで安全に楽しんでもらえるように、およそ7年前にこの講座を始めたんだって。
(齊藤さん)
「ユーチューブへの投稿は自分の好きなことや得意なことを全世界の人に知ってもらえるのですばらしいことだと思う。でも個人情報の流出など心配なこともたくさんあるから、親だけではなく子ども自身も※ネットリテラシーをしっかり勉強して安全に楽しんでほしいと思っているよ」

(※SNSやインターネットの情報を安全に利用するためのルールなどを理解する力のこと)
まわりの大人の反応(はんのう)はどうなの?
(齊藤さん)
「子どもたちも自分で何をやって良いのか、だめなのかがわかると、よりいろんなことが自分でできるようになるし、おうちの人も安心して子どもが動画を作るのを応援(おうえん)できるかなと思っているよ」
なるほど~。
授業を受けている子たちはどう思っているのかな?
(生徒)
「個人情報がばれると本当にキケンなことが起きるって分かったから、ぜったいに出さないように気をつけてるよ」

(生徒)
「著作権(ちょさくけん)を大切にして、自分が動画に使う素材(そざい)を作った人たちにとっても、動画を見てくれる人たちにとっても、楽しくておもしろい動画をあげられたらいいなって思ったよ」
この講座を受けながらユーチューバーを目指すお友だちに会いにいってきたよ。
「こんにちは!Kyoだよ」
「あおいだよ~」
編集が大好きな中学1年生のKyo(キョウ)くん。勉強を優先(ゆうせん)しながら、空いた時間で妹のあおいちゃんと動画を撮影し、ユーチューブに投稿しているよ。
自由研究の動画や、ゲームの世界に飛びこむドラマ仕立ての動画など、これまで60本を投稿してきたよ。
作業にはお母さんが協力しているよ。
今日は2人でパンケーキを作る料理対決の動画を撮影していたよ。

楽しそうだね!完成した動画は…?
ユーチューブに投稿する前にお母さんが毎回、内容をチェックしているんだって。

これまでどんな気持ちで見守ってきたの~?
(お母さん)
「何も分からないところからのスタートだったんだけど、やりたいって言ったことは応援(おうえん)してあげようかなと思って、とりあえずやってみたよ。プレゼン能力(のうりょく)がすごい上がったのでやっぱり応援して良かったなと思ってるよ」
(Kyoくん)
「やっぱり動画を編集している時とか、自分の好きなように自由に動画を作れるからそれもおもしろいし、知らない人から応援されてすごくうれしい。将来(しょうらい)の夢は、ユーチューバー!」
ぼくも個人情報などに気をつけながら、みんなの役に立つ発信ができるユーチューバーになれるようにがんばりたいな!
ここからはクイズだよ。ぜひチャレンジしてみてね!
この記事の動画は、NHKの番組を紹介するこちらのユーチューブチャンネル(NABE)にあげているよ。
みんなもぜひ見てみてね!