出雲全日本大学選抜駅伝に出場 創価大選手から禁止物質が検出

去年10月に行われた出雲全日本大学選抜駅伝に出場した創価大のケニア人選手から禁止物質が検出されたとJADA=日本アンチドーピング機構が発表しました。これを受けて出雲全日本大学選抜駅伝で2位に入った創価大の記録は失効し、ほかのチームの順位が繰り上がることになりました。

JADAや創価大によりますと禁止物質が検出されたのは、ケニア人留学生のリーキー・カミナ選手で、去年9月の大会で行われた検査での検体から禁止物質のナンドロロンが検出されたということです。

このためJADAはカミナ選手を3年間の資格停止処分としました。

大学が確認したところ、カミナ選手は去年7月から9月にかけて練習のためケニアに帰国した際に、友人に倦怠感を改善するための薬の購入を依頼し、薬品名や成分を確認しないまま市販の薬を服用していたということです。

そのあと、カミナ選手は、大学三大駅伝のひとつで去年10月に行われた出雲全日本大学選抜駅伝で3区を走り区間2位となっていてチームも総合順位で2位に入りした。

日本学生陸上競技連合によりますと、カミナ選手の記録と、創価大、それにチームメートの記録はいずれも失効となり、総合順位はほかのチームが繰り上がるということです。

これについて、創価大は「アンチ・ドーピング規則に違反する事態を生じさせたことは、あってはならないことと深く反省しています。関係者や応援していただいた皆様に心よりおわび申し上げます」とコメントしています。