JR線のケーブル切断 宇部駅で新たに約10か所 窃盗容疑で捜査

山口県内のJRの2つの路線のおよそ150か所で、レールのつなぎ目に取り付けられている銅製のケーブルが切断されて持ち去られた問題で、JRが点検したところ、15日、新たに山陽本線のおよそ10か所で切断が確認されました。この影響で山陽本線は3時間余りにわたって運転を見合わせ、警察が窃盗の疑いで捜査しています。

山口県内のJRでは、レールのつなぎ目に取り付けられている「レールボンド」と呼ばれる銅製のケーブルが、これまでに宇部線でおよそ110か所、山陽本線でおよそ40か所切断されて持ち去られ、本数に換算すると被害はおよそ300本に上っています。

JR西日本が点検を進めていますが、15日午後1時10分ごろ、山陽本線の宇部駅の構内で「レールボンド」がさらに10か所、切断されてなくなっているのを確認したということです。

この影響で、山陽本線は新山口駅と厚狭駅の間で3時間余りにわたって運転を見合わせました。

JRによりますと、これらのケーブルが切断された時期の特定は難しいということで、ほかの路線でも被害がないか点検を続ける方針です。

また、警察はJRからの被害届を受け窃盗の疑いで捜査しています。