プーチン大統領 次の米大統領“トランプ氏よりバイデン氏”

ロシアのプーチン大統領は、次のアメリカ大統領について「より経験が豊富だ」などとして、トランプ氏よりもバイデン氏のほうが好ましいという考えを示しました。ロシアにとって有利になるという見方が出ていたトランプ氏を選ばなかった発言の真意をめぐって臆測を呼びそうです。

ロシア大統領府は14日、プーチン大統領が国営テレビのインタビューに応じた内容を公開しました。

この中で、次のアメリカ大統領についてバイデン大統領とトランプ前大統領のどちらがいいと思うか質問されたのに対し、「バイデン氏だ。より経験が豊富で予測可能な人物だ」などと評価し、バイデン氏のほうが好ましいという考えを示しました。

また、アメリカでバイデン大統領の記憶力や健康状態が取り沙汰されていることについて、プーチン大統領は「医者ではないのでコメントするのは適切ではない」などと述べました。

バイデン大統領は、ことし秋に大統領選挙を控える中で、ウクライナ侵攻を続けるプーチン大統領について、「独裁者を勝たせることはしない」などと述べ、激しく批判しています。

一方、トランプ氏は、バイデン政権によるウクライナ支援を批判し、ロシアにとっては有利になるという見方が出ています。

プーチン氏としては、好ましいアメリカ大統領として「トランプ氏だ」と答えると、バイデン氏の支持層がより結束し、トランプ氏に不利になるとみた可能性もあり、発言の真意をめぐって臆測を呼びそうです。