自民 安倍派や二階派の関係議員聴き取り結果 夕方にも公表へ

派閥の政治資金パーティーをめぐる問題を受けて、自民党は森山総務会長らが、安倍派や二階派の関係議員などに行った聴き取りの結果を15日夕方、野党に示したうえで公表することにしています。

今回の問題を受けて自民党は先に、森山総務会長ら党幹部が、安倍派や二階派など現職の国会議員82人と8つの派閥や議員グループの幹部らを対象に聴き取りを行いました。

そして15日午前、森山氏や渡海政務調査会長、小渕選挙対策委員長ら、担当した幹部が党本部に集まり、外部の弁護士を交えて、とりまとめた内容を確認しました。

自民党は聴き取りの結果を、森山氏が15日夕方、岸田総理大臣に報告したあと、野党に示し公表することにしています。

党関係者によりますと、聴き取りの結果には、名前は伏せた形で議員の証言の内容が記されているということです。

自民党は先にすべての所属議員を対象に行ったアンケート結果も公表していて、党として実態解明に取り組む姿勢を示すことで、年度内の成立を目指す新年度予算案の円滑な審議につなげたい考えです。

立民 長妻政調会長「政治倫理審査会を速やかに」

自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題で、野党側は、政治資金収支報告書に記載されていなかった収入について、議員個人の所得として課税の対象とし、納税すべきだなどと主張しています。

立憲民主党の長妻政務調査会長は記者会見で「確定申告の時期になり、国民の怒りは頂点に達する状況だ。早く全容を明らかにしてほしい」と述べました。

そのうえで「戦後最大の金銭スキャンダルであり、政権中枢が無法地帯化している異常な事態だ。岸田総理大臣のリーダーシップで政治倫理審査会を速やかに開催し、しかるべき議員に弁明してほしい」と述べました。

維新 馬場代表「納得のいく形で公開を」

日本維新の会の馬場代表は記者会見で「すでに自民党は、どの議員がいくらキックバックを受けていたか発表しているので、この期に及んで名前を伏せることはしないでもらいたい。納得のいく形で公開することが望ましい」と述べました。

また、政治倫理審査会の開催について「組織の中で責任があった方々に出席してもらうのが一番効率的だ。だらだらと時間稼ぎをして、のど元過ぎれば熱さ忘れるというやり方で、『予算案を通過させてほしい』というのは、虫が良すぎるし、国民をなめている。政治とカネの問題にけじめをつけない限り、予算案の審議に応じられないことになる」と述べました。