【被害状況 15日】石川県 242人死亡確認 住宅被害6万8000棟超

石川県によりますと、県内で死亡が確認された人の数は15日午後2時の時点で242人となっています。

石川県 242人の死亡確認(15日午後2時)

自治体ごとにみますと、
▽輪島市で103人、
▽珠洲市で103人、
▽穴水町で20人、
▽能登町で8人、
▽七尾市で5人、
▽志賀町で2人、
▽羽咋市で1人となっています。

このうち、「災害関連死」の疑いがあるのは、
▽珠洲市と能登町でそれぞれ6人、
▽輪島市で3人のあわせて15人です。

内閣府によりますと、「災害関連死」は、地震の揺れや津波などによる直接的な被害で亡くなるのではなく、その後の避難生活などで病気が悪化したり、体調を崩したりして命が失われるケースをいいます。

また、重軽傷者は、県内全体で1185人にのぼっています。

安否不明 9人(15日午後2時)

能登半島地震で、石川県は安否が分かっていない人として、9人の氏名や年齢などを公表し、広く情報の提供を求めています。

今回の地震で、県は被害を受けた地域にいたとみられる人の所在の確認を進めています。

石川県は家族や親族などからの情報をもとに自治体を通じてまとめた、安否が分かっていない人、あわせて9人の名前、住所、性別、年齢を公表しています。

9人の住所はいずれも輪島市で、年齢は56歳から94歳となっています。

県は、この中には転居などで連絡が取れないものの無事だった人も含まれている可能性があるとして、広く情報の提供を求めています。

連絡先は、石川県危機対策課、076-225-1306です。

石川県の避難者 1万3014人(15日午後2時)

石川県によりますと、避難所に避難している人は、15日午後2時の時点で、520か所で合わせて1万3014人となっています。

自治体別にみると、
▽金沢市が2か所で1人、
▽七尾市が35か所で900人、
▽輪島市が79か所で2276人、
▽珠洲市が45か所で1379人、
▽羽咋市が1か所で30人、
▽かほく市が1か所で8人、
▽津幡町が1か所で12人
▽内灘町が2か所で60人、
▽志賀町が21か所で597人、
▽中能登町が1か所で29人、
▽穴水町が26か所で680人、
▽能登町が43か所で752人となっています。

また、別の市や町から避難して来る人を受け入れる18か所の「広域避難所」などに避難している人は、合わせて876人です。

被災者を一時的に受け入れる「1.5次避難所」に避難している人は2か所で合わせて158人です。

このほか旅館やホテルなどの「2次避難所」に避難している人は243か所で合わせて5256人です。

石川県の住宅被害 6万8621棟超(15日午後2時)

今回の地震で石川県内では6万8000棟を超える住宅の被害が確認されています。

石川県によりますと、15日午後2時現在で県内では能登地方を中心に6万8621棟の住宅で被害が確認されました。

自治体別の内訳は、
▽金沢市で全壊、半壊、一部破損があわせて4652棟、
▽七尾市で全壊、半壊、一部破損があわせて1万3689棟、
▽小松市で、全壊が1棟、半壊が48棟、一部破損が1805棟、
▽輪島市で、全壊が2498棟、半壊が1925棟、一部破損が4267棟、
▽珠洲市で全壊が4522棟、半壊が3011棟、一部破損が4672棟です。

また、
▽加賀市で全壊が8棟、半壊が28棟、一部破損が1382棟、
▽羽咋市で全壊、半壊、一部破損があわせて2382棟、
▽かほく市で全壊、半壊、一部破損があわせて1314棟、
▽白山市で一部破損が247棟、
▽能美市で全壊が1棟、半壊が9棟、一部破損が951棟、
▽野々市市で一部破損が29棟、
▽川北町で一部破損が16棟、
▽津幡町で全壊、半壊、一部破損があわせて1521棟、
▽内灘町で全壊、半壊、一部破損があわせて1491棟、
▽志賀町で全壊、半壊、一部破損があわせて5796棟、床上浸水が6棟、床下浸水が5棟、
▽宝達志水町で全壊、半壊、一部破損があわせて1005棟、
▽中能登町で全壊が48棟、半壊が663棟、一部破損が1858棟
▽穴水町で全壊、半壊、一部破損があわせて3771棟、
▽能登町で、全壊、半壊、一部破損があわせて5000棟となっています。

約3万戸で断水続く

能登半島地震から1か月半となる今も石川県内では能登地方を中心におよそ3万戸で断水が続いていて、住民は不自由な暮らしを余儀なくされています。

石川県によりますと、能登半島地震の発生直後、県内ではおよそ11万戸で断水が確認され、地震から1か月半となる今も、能登地方を中心におよそ2万9520戸で断水が続いています。

自治体別でみると、ほぼ全域で断水しているのが
▽輪島市のおよそ1万戸と、
▽珠洲市のおよそ4800戸です。

また、
▽七尾市がおよそ8500戸、
▽能登町がおよそ3700戸、
▽志賀町がおよそ1190戸、
▽穴水町がおよそ1100戸、
▽内灘町がおよそ230戸で断水しています。

石川県は、能登地方の多くの地域で2月末から3月末までの復旧を見込んでいますが、珠洲市や七尾市の一部の地域では仮復旧は4月以降になるとの見通しを示しています。

石川県は能登地方では被災した浄水場の機能回復をおおむね終え、配水管の漏水調査や修繕の作業に入っているとしていて、1日も早い復旧を目指すことにしています。

約1400戸が停電(15日午前11時)

北陸電力送配電によりますと、石川県の能登地方では15日午前11時の時点でおよそ1400戸が停電しています。

自治体別では、
▽輪島市でおよそ840戸、
▽珠洲市でおよそ350戸、
▽穴水町でおよそ110戸、
▽能登町でおよそ30戸、
▽七尾市と▽志賀町でそれぞれおよそ10戸となっています。

北陸電力送配電などは、土砂崩れなどで立ち入りが困難な場所や、建物が甚大な被害を受けるなど早期の復旧が見通せない一部の地域を除いて、停電はおおむね解消しているとしています。

輪島市や珠洲市でもおよそ9割の世帯に電気が届いているということで、現在、停電しているエリアについても道路などのアクセス改善に応じて復旧を進めるとしています。