1月の世界の平均温度 1月としては観測史上最高 米NOAA

先月1か月間の世界の陸地と海面の平均温度は1月としては観測史上、最も高くなり、8か月連続で最も高い月が続いたとNOAA=アメリカ海洋大気局が発表しました。

NOAAは14日、先月1か月間の世界の陸地と海面の平均温度が1月としては過去175年の記録の中で最も高くなり、去年6月から8か月連続で、観測史上、最も高い月が続いたとする報告書を発表しました。

報告書によりますと、これはアメリカやヨーロッパの一部の地域などを除いて、20世紀の平均と比べて1.27度高く、これまで最も高かった2016年の記録を0.04度上回ったということです。

またことし、2024年の平均温度について、NOAAは、観測史上最も高くなる可能性は22%、観測史上5番以内に入る可能性は99%と予測しています。

さらに去年から続いている、南米の太平洋側で海面水温が平年より高くなる「エルニーニョ現象」については、先月も確認されたということですが、今後、数か月で終息する可能性がおよそ80%だとしています。

NOAAは、こうした状況が各地でさまざまな影響を及ぼしていると指摘していて、中米パナマにあるパナマ運河では記録的な水不足により、世界の物流が影響を受けているほか、南米のチリで今月初め、130人以上が死亡した山火事にも影響した可能性があるとしています。