大谷翔平 キャンプでフリー打撃 ホームラン性の当たりを連発

大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手は14日、アリゾナ州で行われているキャンプでフリーバッティングを行い、この日から合流した野手の選手や、山本由伸投手などが見つめる中、ホームラン性の当たりを立て続けに飛ばしていました。

アリゾナ州グレンデールで行われているドジャースのキャンプには14日から野手の選手たちが合流しました。

大谷選手は午前10時すぎにグラウンドに出ると合流したばかりの選手たちと一緒にウォーミングアップを行いました。

大谷選手は去年、手術した右ひじのリハビリなどのためキャンプではここまで独自のメニューをこなしていたため、チームメートと一緒に練習する様子が見られたのは初めてで、ときおり笑顔で選手と会話を交わしていました。

午前11時すぎからはフリーバッティングに参加し、野手の選手や山本投手が見つめる中、5本連続で外野のフェンスを越える大きな当たりを打つなど、29スイング中10本のホームラン性の当たりを飛ばしていました。

大谷選手 帽子の間違い 恥ずかしそうな笑顔を見せ取り替え

大谷選手はこの日のウォーミングアップの際、球団スタッフから帽子の間違いを指摘され、恥ずかしそうな笑顔を見せて取り替えるという珍しい場面がありました。

大谷選手はキャンプインからの数日間、シーズン中にも着用する「LA」のロゴが入った通常の帽子をかぶって練習していましたが、山本投手などほかの選手たちはドジャースの「D」のロゴが入ったキャンプ用の特別デザインの帽子を着用していました。

野手組が合流してチームの全体練習が始まったこの日、ウォーミングアップの際に1人だけ「LA」のロゴの帽子をかぶって練習していた大谷選手に対し、それに気付いた球団スタッフが「D」のロゴが入った帽子をそっと手渡しに行きました。

大谷選手はすぐに新しい帽子に取り替えると恥ずかしそうな笑顔を見せ、チームメートを和ませていました。

山本投手 初めてドジャースの正捕手に投球

山本由伸投手は前回から中2日でこのキャンプで3回目のブルペンに入りました。

昨シーズン、キャッチャーとしてチーム最多の111試合に出場したドジャースの正捕手、ウィル・スミス選手で山本投手のボールを受けるのは初めてでした。山本投手はストレート以外にスプリットやカーブ、スライダー、カットボールと持ち味の多彩な変化球を披露し、前回よりも10球多い44球を投げました。

スミス選手もキャッチングの際に「ナイス」などと声をかけてもり立て、練習後には通訳を交えて5分ほど話し込む様子も見られました。

大谷選手はこの日から始まった野手組の全体練習に参加していたため姿を見せなかったものの、ブルペンにはフリードマン編成本部長やロバーツ監督、それに投手陣のチームメートが数多く駆けつけ、ピッチャーとしては大リーグ史上最高額となる12年総額3億2500万ドルの大型契約を結んだ山本投手のボールを食い入るように見つめていました。