イスラエル 隣国レバノンのシーア派組織ヒズボラとの戦闘激化

イスラエルとイスラム組織ハマスの間で続く戦闘の休止などをめぐる交渉が難航する中、イスラエルと隣国レバノンのシーア派組織ヒズボラとの間の戦闘が激化していて、緊張が高まっています。

イスラエルとハマスの間では戦闘の休止と人質の解放をめぐり、カタールなどを仲介役として交渉が続けられていて、アメリカの有力紙ニューヨーク・タイムズは14日エジプトの首都カイロで協議をしていたイスラエルや仲介国などが担当者レベルの協議を3日間、延長して行うと伝えています。

このなかで関係者の話として人質1人の解放に対してイスラエルの刑務所に収容されているパレスチナ人を何人釈放するのか、意見の隔たりが大きいとしていて、依然として交渉は難航しているとみられます。

こうしたなかイスラエルと、隣国レバノンのシーア派組織ヒズボラとの間で攻撃の応酬が続いています。

イスラエルメディアは14日、レバノンとの国境沿いやイスラエル北部の都市にヒズボラによるとみられるロケット弾攻撃があり、兵士1人が死亡し、8人がけがをしたと報じました。

これに対してイスラエル軍はヒズボラの拠点に報復攻撃を行ったと発表していてレバノン当局はイスラエル軍の空爆で子どもを含む4人が死亡し9人がけがをしたとしています。

ガザ地区での戦闘の休止の見通しが不透明ななかで、イスラエルとハマスとの連帯を示すヒズボラとの戦闘も激化していて、緊張が高まっています。