ウクライナ “クリミア沖合でロシアの大型揚陸艦を撃沈”

ウクライナの当局は、ロシアが支配する南部クリミアの沖合でロシアの大型揚陸艦を撃沈したと発表しました。無人艇を使用したということで、黒海で活動するロシア海軍への圧力を強めています。

ウクライナ国防省情報総局は14日、クリミアの沖合で、ロシア海軍黒海艦隊の大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」に対し、複数の無人艇を使った攻撃を行い沈没させたと発表しました。

国防省情報総局が公開した無人艇から撮影されたとみられる映像には、海上の艦艇に向かって蛇行しながら接近する様子や、爆発が起きて煙が上がり、船体に穴が開いている様子が映ってっています。

ウクライナ側は、クリミアに拠点を置くロシア黒海艦隊への攻撃を続け圧力を強めていて、去年12月、今回と同型の大型揚陸艦をミサイルで破壊したほか、2月1日には、ミサイル艇を無人艇の攻撃で撃沈したと発表しています。

一方、ロシア国防省は14日に、「ウクライナによる飛行機型の無人機を使った攻撃を阻止した」と発表し、黒海上空で6機を迎撃したとしていますが、無人艇による攻撃について公式な声明は出していません。

こうした中、ロシアのプーチン大統領は14日に、ロシア軍の活動について、うその情報を拡散させたり、ロシアの安全を損なう活動を呼びかけたりする行為をした場合、資産を没収する法案に署名しました。

軍事侵攻の開始からまもなく2年となり、プーチン政権は情報統制を一段と強めています。