メディア・芸能関係者アンケート結果公表 ジャニーズ問題受け

ジャニー喜多川氏の性加害問題の背景として「メディアの沈黙」が指摘される中、社会調査を行う団体が、メディアや芸能業界の関係者に行ったアンケート結果を14日、公表しました。特定の芸能事務所以外からも出演や取り引きの禁止、報道に対する「圧力」があったことなどがうかがえるとして、調査した団体は業界をあげて横断的な調査を行うよう求めています。

調査は、社会調査を行う団体が去年11月から先月にかけてインターネット上で実施し、メディア関係者や出演者など275人を対象に分析しました。

この中で、
▽出演や取り引きを禁止するなどの「圧力」をかけられた経験があるか尋ねたところ、「ある」と回答した人は48.2%で、「ない」と答えた人の40.4%を上回りました。

また、
▽不都合な内容について報道規制などを求められた経験があると答えた人は39.2%で、
▽特定の個人や組織、団体に対する自粛やそんたくといった過度な配慮についても46.7%が「経験がある」と回答したということです。

調査を行った団体の代表の荻上チキさんは「旧ジャニーズ事務所以外にも多くの団体や個人に関するハラスメントや圧力、そんたくが存在していることが明らかになった。もっと多くの人の意見を聞くためにメディアや芸能に関わる業界団体は協力して横断的な調査を行い、改善につなげてほしい」と話していました。