能登半島地震 地元離れ避難生活送る高校生のために授業 金沢

能登半島地震を受け、地元を離れて避難生活を送っている高校生のための授業が、金沢市で行われています。

授業は石川県教育委員会と金沢大学が連携し、金沢市にある施設を使って2月から行われています。

14日は、輪島市と珠洲市の高校1年生と2年生合わせて50人余りが集まりました。

このうち数学の授業が行われた2年生の教室では、生徒たちが相談しあったりボランティアの大学生に質問したりして、三角関数の問題に取り組んでいました。

地元を離れて避難生活を送っている高校生たちのための授業は、午前は学校ごとにオンラインで、午後は学年ごとに対面で行われています。

教育委員会によりますと、この施設での授業は3月15日まで続けられる予定だということです。

みずからも金沢市に避難して授業を行っている、輪島高校の松村慎教諭は、「直接生徒の顔を見ながら授業ができることをうれしく思うと同時に、やりがいも感じています。まだ十分な学習環境とは言えないですが、一歩ずつ前に進んでいるという感覚があります」と話していました。