石川 輪島の高齢者施設 訪問入浴車が到着 高齢者の疲れ癒やす

能登半島地震のため断水が続く石川県輪島市の高齢者施設に14日、浴槽などを積んだ訪問入浴車が到着し、入浴に介助が必要な高齢者たちが温かい湯船につかって疲れを癒やしました。

輪島市では地震からおよそ1か月半となる今も市のほぼ全域で断水が続き、多くの人が自宅で入浴できない状態が続いています。

こうした中、入浴に介助が必要な人たちに湯船につかってもらおうと、日本在宅介護協会は、浴槽やボイラーなどを積んだ訪問入浴車を石川県内に派遣し、給水車とともに各地を回っています。

14日は、福祉避難所になっている輪島市気勝平町にある介護老人保健施設「百寿苑」に到着し、避難しているお年寄りたちが、浴槽にはられた湯につかりました。

地震後、臨時で作られた風呂を利用した人もいるということですが、14日は手助けしてもらいながらゆっくりと疲れを癒やしていました。

およそ1か月ぶりに風呂に入ったという87歳の男性は「本当に久しぶりにお風呂に入ることができてよかったです。どうもありがとうございます」と話していました。

船本貴宏副施設長は「施設では断水が続きお風呂が用意できません。早く断水が解消してほしいです」と話していました。

日本在宅介護協会の伊藤彰人さんは「まだまだ震災の爪痕は残っていますが、1人でも多くの人がお風呂に入れるよう支援を続けていきたい」と話していました。