「鬼ごっこ」で体力作り タイム改善など効果確認 千葉 富里

子どもの体力作りのため保育園や幼稚園などで去年から「鬼ごっこ」を取り入れている千葉県富里市で半年間の成果の報告会が開かれ、25メートル走のタイムが改善されるなどの効果が確認されたということです。

富里市は、コロナ禍の際に子どもが外で遊ぶ機会が少なくなったことなどから、体力の向上につなげようと去年5月、一部の保育園や幼稚園などの学びに「鬼ごっこ」を導入しました。

14日は実際に導入した市の認定こども園で、成果の報告会が開かれました。

それによりますと、4歳児の25メートル走の平均タイムを去年5月と半年後の11月に計測して全国平均と比較したところ、男子はほぼ同じだったのが平均より0.8秒速くなり、女子は平均より1秒遅かったのが平均より0.4秒速くなったということです。

事業に協力した一般社団法人「鬼ごっこ協会」の羽崎泰男代表理事は、報告会で「鬼ごっこでは、友達と作戦を立ててコミュニケーションを取るなど飽きずに楽しく運動を続けられたことが結果的に能力の向上につながった」と述べました。

富里市子育て支援課の中津義孝課長は「タイムの向上が見られたと同時に、園内で転ぶ子どもが激減し、非常に成果があったと思います。引き続き取り組みを拡大していきたい」と話していました。