野球日本代表 強化試合メンバー発表 大学生4人を選出

3月に行われる野球の日本代表の強化試合のメンバーに、去年のWBC=ワールド・ベースボール・クラシックの代表メンバー6人に加えて、秋のドラフト会議の目玉として注目される明治大の宗山塁選手など、4人の大学生が選出されました。

記事後半では今回、選ばれた28人の選手を紹介しています。

日本代表に大学生4人も選出 WBCメンバーから6人

野球の日本代表は、ことし11月に行われる国際大会「プレミア12」に向けた強化の一環として、3月6日と7日に京セラドーム大阪でヨーロッパ代表との強化試合を行います。

日本代表の井端弘和監督にとって初めてトップチームを率いての試合となり、14日、都内で記者会見して代表メンバー28人を発表しました。

このうち
▽走攻守3拍子そろった右投げ左打ちの内野手で、ことし秋のドラフト会議の目玉として注目される、明治大の宗山選手

▽150キロを超えるストレートが持ち味で、プロのスカウトから高い評価を集めているサウスポー、関西大の金丸夢斗投手

▽愛知工業大の本格派右腕、中村優斗投手

▽右投げ右打ちの青山学院大の外野手、西川史礁選手の、
大学生4人が名を連ねました。

優勝を果たした去年のWBCのメンバーからは
▽ヤクルトの村上宗隆選手
▽ソフトバンクの近藤健介選手
▽オリックスの宮城大弥投手など
6人が選ばれました。

また
▽オリックスの21歳、山下舜平大投手
▽中日の石川昂弥選手
▽阪神の森下翔太選手などの
若手選手が初めて選出されました。

井端監督は「新たな選手の発掘とともに、代表の経験者を呼んでいるので、伝えることは伝えてほしいという目的もある。2026年のWBCとロサンゼルスオリンピックに向けた新しい力をバランスよく選べた」と話していました。

《強化試合の代表メンバー(28人)》

発表された野球の日本代表とヨーロッパ代表との強化試合の代表メンバー28人です。

<ピッチャー>12人
オリックス 山下舜平大投手・宮城大弥投手
中日 松山晋也投手
ロッテ 種市篤暉投手
広島 森下暢仁投手・栗林良吏投手
西武 隅田知一郎投手・平良海馬投手
楽天 渡辺翔太投手
日本ハム 根本悠楓投手
関西大 金丸夢斗投手
愛知工業大 中村優斗投手
<キャッチャー>3人
西武 古賀悠斗選手
広島 坂倉将吾選手
DeNA 山本祐大選手
<内野手>7人
西武 源田壮亮選手
阪神 中野拓夢選手
オリックス 紅林弘太郎選手
中日 石川昂弥選手
広島 小園海斗選手
ヤクルト 村上宗隆選手
明治大 宗山塁選手
<外野手>6人
阪神 森下翔太選手
ソフトバンク 近藤健介選手
ヤクルト 塩見泰隆選手
広島 田村俊介選手
日本ハム 万波中正選手
青山学院大 西川史礁選手

【解説】“将来の主力育成”ねらい アマチュアの選手を選出

「彼らはことしのドラフト会議でプロ野球の世界に入ってくるのは間違いないし、すぐに日本代表にに入る力を持っていると思うので、その先を見据えて、学生のうちに日本代表のユニフォームを着ることもいいと思った」

会見でトップチームに大学生4人を抜てきした理由について、井端監督は答えました。

去年秋の就任後から常々「2026年のWBC、2028年のロサンゼルスオリンピックで中心となる若手の発掘と強化も重要だ」と話していた井端監督は、日頃から大学生だけでなく社会人野球や高校生の視察などを重ねてきました。

そして、去年12月には大学野球の日本代表候補の合宿に足を運び、その目で選手たちの実力をチェックし、4人のメンバー選出を決断しました。

会見では、井端監督が4人について評価したポイントをみずからのことばで丁寧に説明する場面もありました。

明治大の宗山選手は走攻守3拍子そろった右投げ左打ちの内野手で、東京六大学野球での通算打率は3割4分8厘、ホームラン8本の成績で「打てるショート」としてプロのスカウトから高く評価されています。
宗山選手について「大学1年生の時に初めて見たが、ショートを守る姿は華があったし、去年、大学日本代表の臨時コーチで守備を見たが、何も言うことがなかった。一番の魅力は守備です」と、ショートの名手として知られる井端監督が惜しみない賛辞を送りました。

関西大の金丸投手は150キロを超えるストレートと大きく曲がるスライダーが持ち味の左ピッチャーで「大学生の中でも群を抜いて制球力がよく、球速だけでなく左バッターのインコースをつけるところも抜けた能力だ」と評価していました。

愛知工業大の中村投手に関しては「合宿では寒い中でも常に150キロ中盤から後半のストレートを投げ込んでいたし、140キロ台のボールがなく、抜きんでていた。強化試合でもその速いストレートを投げてほしい」と期待を寄せていました。

長打力が持ち味の青山学院大、西川選手については「3年生の時から大学の日本代表で4番を打っている。飛距離は大学生では抜けているし、大学ジャパンの4番は後にプロでも活躍しているので、期待したい」と話していました。

一方で、今回の代表メンバーにはWBCで優勝を経験した村上選手や源田選手、それに近藤選手なども名を連ねている一方、去年秋の若手中心の代表の中で活躍した日本ハムの万波選手や広島の小園選手、西武の隅田投手なども選出。

さらに、代表初選出となるオリックスの山下投手や中日の石川選手など伸び盛りの若手も選ぶなど、プロアマを交えて若手から経験豊富な選手がバランスよく顔をそろえ、「代表の強化と育成」を目指す井端監督のカラーが色濃く出たメンバー選出となりました。

井端監督は「代表の経験者を呼んでいるので、伝えることは伝えてほしいし、プロ野球はこういうもの、代表とはというのを見せていってほしい」と話し、ともにプレーをすることで、一時的ではなく、長期的に“強い日本代表”を築くことにつながると考えています。

今回は実力や実績では日本に劣るヨーロッパ代表との試合ではありますが、今後も見据えた中で「日本を背負って立つ選手たちだと信じている」と指揮官が期待を寄せる若手たちが、トップチームでの活動を通してどのような成長を見せていくのか注目されます。

明治大 宗山塁「出せるものをすべて出しきりたい」

秋のドラフト会議の目玉として注目され、大学生ながら今回、日本代表のトップチームに初めて選出された明治大の宗山塁選手は東京六大学野球の春のリーグ戦に向けてキャンプを行っている静岡県沼津市で報道陣の取材に応じました。

宗山選手は「選んでもらえてうれしいし光栄です。こんな経験なかなかないですし目指しているプロの世界で戦っている選手のプレーを間近で見られるというのは自分にとってはいいものになるので盗めるものは盗んで吸収したいです」と喜びを話しました。

また、アピールポイントとして「ピンチでもチャンスでも自分のメンタルをいい状態に保つことを常に意識しているので、実戦でもふだん通りのプレーができることは強みだと思っている」と話しました。

そして「小さいころからWBCや侍ジャパンなどトップチームの試合をテレビでみてきたので自分が入ることは不安もあるが学生らしさ、一生懸命野球やる姿は忘れずにやっていきたいですし勝負する気持ちで出せるものをすべて出しきりたいです」と意気込みました。

関西大 金丸夢斗「いろいろなこと吸収し成長につなげたい」

強化試合のメンバーに選ばれた関西大の金丸夢斗投手は、去年秋のリーグ戦では、6勝0敗、防御率0.35と圧倒的なピッチングで優勝に大きく貢献し、プロのスカウトからもドラフト1位候補として高い評価を集めています。

金丸投手は大阪 吹田市のグラウンドで取材に応じ「初めての日本代表で緊張している一方で、楽しみな気持ちです。持ち味であるキレのあるストレートとコントロールを生かして、自分のピッチングがどれくらい通用するか、感じてみたいです」と充実した表情で話しました。

また、プロ野球の選手と一緒にプレーすることについては「いろいろなことを吸収して自分の成長につなげたいです」と意気込んでいました。