「H3」ロケット2号機 新たな打ち上げ日は17日に JAXA

天候の悪化が予想されるとして、15日の打ち上げが延期された日本の新たな主力ロケット「H3」の2号機について、JAXA=宇宙航空研究開発機構は新たな打ち上げ日を今月17日に改めて設定しました。

「H3」の2号機は15日午前9時22分に鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられる予定でしたが、JAXAは13日、天候の悪化が予想されるとして打ち上げの延期を発表していました。

JAXAは14日、改めて今後の気象条件を検討した結果、新たな打ち上げ日を2日後ろにずらして、17日の午前9時22分に設定しました。

「H3」は現在運用されているH2Aに代わる日本の新たな主力ロケットで、去年3月に初号機が打ち上げられましたが、2段目のエンジンが着火せず、打ち上げに失敗しました。

このため、JAXAは当時の飛行データなどをもとに原因の究明を進め、部品の検査を強化するなど対策を講じた上で、今回の打ち上げに臨むことになりました。

「H3」は日本の大型ロケットとしてはおよそ30年ぶりの新規開発で、民間企業の参入で宇宙ビジネスをめぐる国際競争が激しくなる中、今回の2号機の打ち上げは今後の日本の宇宙開発の行方を左右するとして注目されます。