遺体取り違え葬儀前に火葬 会社が遺族に謝罪 大阪

大阪 東大阪市の葬儀場で、葬祭業を営む会社が身寄りのない高齢者と90代の女性の遺体を取り違え、そのまま火葬していたことが分かりました。その結果、90代の女性は葬儀が行われる前に火葬されたということで、会社は遺族に謝罪しました。

遺体を取り違えるミスがあったのは大阪府と奈良県で葬祭業を展開する大阪 中央区の「泉屋」です。

会社によりますと、先月23日、東大阪市の葬儀場で担当者が誤って身寄りのない高齢者と、同じフロアに安置されていた90代の女性の遺体を取り違え、女性の遺体を市内の別の場所にある火葬場へ出棺しました。

90代の女性は後日、葬儀が行われる予定でしたが、葬儀より前に火葬され、遺族は立ち会えなかったということです。

女性が火葬された数十分後に、もともと火葬する予定だった身寄りのない高齢者の遺体が残されていることに別の担当者が気付いてミスが発覚したということで、会社は遺族に謝罪しました。

2人の遺体はそれぞれ別の霊安室に安置され、10メートルほど離れていたうえ、入り口には名札がかけられていましたが、会社は担当者が確認を怠ったとしています。

また、90代の女性は取り違えの結果、亡くなってから24時間以内の火葬となり、一日以上たってから行うよう定めた墓地埋葬法違反の疑いがあるということで、警察が詳しいいきさつを調べています。

今回のミスについて「泉屋」は「ご遺族には償いきれないことをしてしまった。あってはならない事案で、非常に重く受け止めています。このようなことが二度と起きないよう、再発防止策を徹底します」とコメントしています。