大谷翔平 盗塁のスタートの動きなど確認 転倒のアクシデントも

大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手がアリゾナ州で行われているキャンプで、およそ50分にわたって盗塁の際のスタートの動きなどを入念に確認しました。

アリゾナ州グレンデールで行われているドジャースのキャンプに参加している大谷選手は13日、午前10時ごろに屋外の練習場に姿を見せると、腰回りなどを鍛えるトレーニングを行ったあと、ワイヤーを腰に装着して負荷をかけながらデータを計測できる機器を使いダッシュを繰り返しました。

練習の途中、ワイヤーが切れて大谷選手が転倒するアクシデントもあり、近くで見ていたロバーツ監督から「壊したな」と笑顔で声をかけられていました。

この日の練習で特に力をいれていたのは走塁で、およそ50分間かけて盗塁の際のスタートの動きやベースに戻る動きなどを繰り返し確認し、ときおりコーチとベースからの距離の取り方などについて話し合う姿も見られました。

大谷選手の盗塁については先日、ロバーツ監督が「状況を見て盗塁が必要だと彼が判断すればいつ走ってもらってもいい。彼の足が武器となるならすばらしいことだ」と、制限を設けない考えを示していて、右ひじの手術の影響で今シーズン、バッターに専念する大谷選手は足でもチームに貢献することが期待されています。

レネキーGM特別補佐 “大谷の走力にも大きな期待”

コーチとともに大谷選手の走塁の練習に立ち会った、ブルワーズなどで監督を務めたレネキーゼネラルマネージャー特別補佐は「走塁を効率化する練習をした。とてつもないスピードを持っているので、それをもっと効率よく発揮してほしい」と練習の狙いを語りました。

そして、「ことしは投手としての練習はしなくていいので、ほかのことに取り組むことができる。彼がもっと走りたいと思っていることを知っている。パワーや打率とともにスピードにも恵まれているので、どうすれば勝利に貢献してくれるか、彼の才能をいかに引き出すかを考えている」と大谷選手の走力にも大きな期待を寄せている様子でした。

大谷翔平 大リーグ移籍後各シーズンの盗塁数

2018年…10
2019年…12
2020年…7
2021年…26
2022年…11
2023年…20
自己最多を記録したのは2021年シーズンですが、この時は盗塁を失敗した数がリーグ最多に並ぶ10で、成功率は72%でした。

ドジャースのレネキーゼネラルマネージャー特別補佐は盗塁について、「大事なのはチームが必要なときに盗塁を決めることで、75パーセントから80パーセントの成功率が求められる」としています。