マンション2遺体は夫婦 15歳長男を父親殺人容疑で逮捕 相模原

13日夜、相模原市のマンションの1室で、夫婦の遺体が見つかった事件で、警察はこの部屋で同居する15歳の長男を、52歳の父親に対する殺人の疑いで逮捕しました。母親の死亡についても事情を知っているとみて、詳しいいきさつを調べています。

13日午後7時半ごろ、相模原市南区上鶴間本町のマンションの1室で、男女の遺体が見つかり、その後、この部屋に住む52歳の夫と、50歳の妻と確認されました。

夫婦はいずれも血を流して倒れていて、父親については、刃物で刺されたあとがあったということです。

この部屋には夫婦と高校1年生で15歳の長男が同居していて、長男の行方は分からなくなっていましたが、その後神奈川県内で見つかりました。

警察は13日朝から警察署で長男に事情を聞いていましたが、午後になって父親に対する殺人の疑いで逮捕しました。

今月10日の午後、マンション付近の防犯カメラに長男が帰宅する様子が写っていたということで、警察は12日までの間に父親を殺害した疑いがあるとみています。

調べに対して容疑を認め「殺そうと思って殺したことに間違いありません」と供述しているということで、警察は母親の死亡についても事情を知っているとみて、詳しいいきさつを調べています。

長男と中学時代の同級生「普通の子で目立つタイプではなかった」

逮捕された長男と、中学校時代に同級生だったという女子生徒は「中学1年生の時に同じクラスだったが、普通の子で、目立つタイプではなかった。ただ、暗いというわけではなく、部員が多いバドミントン部に入っていて、交友関係は広いようだった」と話していました。

また長男と、中学校時代に同級生だったという男子生徒は「別のクラスだったので関わりはあまりありませんでしたが、知ってはいます。目立つようなタイプではなく、おとなしい感じの人でした」と話していました。

別の部屋の男性「近くで2人も亡くなったのは怖い」

現場マンションの別の部屋に住む80代の男性は「現場の部屋には夫婦と子どもが住んでいて、あいさつしたこともある。何が起こったのか分からないが、自分の住んでいる近くで2人も亡くなったのは怖い」と話していました。