ゼレンスキー大統領 独仏訪問で調整 支援訴えか 米メディア

ウクライナのゼレンスキー大統領は軍事支援の継続を訴えるため、今週、ドイツやフランスを訪問する方向で調整が行われているとアメリカのメディアが伝えました。一方、ロシアのプーチン大統領は今月下旬、年次教書演説を行う見通しで、軍事侵攻の継続に向けて国内の結束を呼びかけるものとみられます。

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が長期化する中、ウクライナ軍は弾薬などの兵器不足や防空システムの強化などが課題となっています。

こうした中、アメリカのメディア、ブルームバーグはゼレンスキー大統領が今週16日からドイツ南部ミュンヘンで開かれる安全保障会議に出席するほか、ドイツのベルリンやフランスのパリなどを歴訪する方向で調整が行われていると関係者の話として伝えました。

ウクライナへの軍事支援をめぐり、最大の支援国アメリカの議会で協議がまとまらないなか、ヨーロッパで軍事支援の継続を働きかけるとともに、ウクライナの安全のための安全保障協定についても話し合うねらいがあるとみられています。

一方、ロシアでは内政や外交の基本方針を示すプーチン大統領の年次教書演説について、「ロシア共産党」のジュガーノフ党首は今月下旬に行われる見通しだと明らかにしました。

24日でウクライナへの侵攻から2年となり、来月にはロシアで大統領選挙が行われるなか、プーチン大統領は軍事侵攻の継続に向けて国内の結束を呼びかけるものとみられます。