石川 輪島 3つの学校でボランティアによる昼食の提供が始まる

能登半島地震で被災し、学校給食が再開するめどが立っていない石川県輪島市で、13日から、子どもたちに昼食の提供が始まりました。

能登半島地震で被災した輪島市内の学校では断水が続き、調理用の設備なども破損したことから、給食を再開するめどは立っていません。

こうした中、ボランティアが市外でごはんやおかずを調理して、弁当のように詰め合わせた昼食の提供が13日から3つの学校で始まりました。

このうち小中学校を含む、合わせて8校の児童や生徒が授業を受けている輪島高校の小学1年生の教室では、子どもたちが友達とおしゃべりをしながら、とんかつやスパゲティ、卵焼きなどをほおばっていました。

男の子は「衣がさくさくしておいしい。友達と食べると安心する」と話していました。

また、このクラスの田中祐太教諭は「知らない学校から集まった子どもたちが、みんなで会話をしながら食べているのを見て、ほっとします。少しずつ子どもたちの日常が戻ってきています」と話していました。

この学校では、13日は390食が提供され、昼食の提供が始まったことで、中学生は13日から、小学生は15日から午後の授業を再開するということです。