JAXA「H3」ロケット2号機 15日の打ち上げ延期 天候悪化予想で

日本の新たな主力ロケット「H3」の2号機は15日、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられる予定でしたが、天候の悪化が予想されるとして打ち上げが延期されました。新たな打ち上げ日について、JAXA=宇宙航空研究開発機構は、天候を見極めたうえで判断するとしています。

「H3」は、現在運用されているH2Aに代わる日本の新たな主力ロケットで、去年3月に初号機が打ち上げられましたが、2段目のエンジンが着火せず打ち上げに失敗しました。

このためJAXAは、当時の飛行データなどをもとに原因の究明を進め、部品の検査を強化するなど対策を講じてきました。

2号機は当初、15日午前9時22分に種子島宇宙センターから打ち上げられる予定でしたが、JAXAは13日、当日の天候の悪化が予想されるとして打ち上げを延期すると発表しました。

JAXAによりますと、打ち上げ時間帯に雷の発生や風が強まることなどが予想され、機体や搭載している衛星に影響が出るおそれがあると判断したということです。

新たな打ち上げ日についてJAXAは、天候を見極めたうえで判断するとしています。

「H3」は日本の大型ロケットとしてはおよそ30年ぶりの新規開発で、民間企業の参入で宇宙ビジネスをめぐる国際競争が激しくなる中、今回の2号機の打ち上げは今後の日本の宇宙開発の行方を左右するとして注目されます。