1月の企業物価指数 伸び率0.2% 0%台は3か月連続

企業の間で取り引きされるモノの価格を示す1月の企業物価指数は、前の年の同じ月と比べて0.2%上昇しました。伸び率が0%台となるのは3か月連続で、エネルギーや原材料の高騰を受けた企業による価格転嫁の動きに一服感が見られる形です。

日銀が発表した1月の企業物価指数の速報値は、2020年の平均を100とした水準で120.1となり、前の年の同じ月と比べて0.2%上昇しました。

企業物価指数の伸び率は、2022年12月に10.6%をつけて以降、縮小傾向が続いていて、去年11月からは、3か月連続で0%台となりました。

調査対象となった515品目の価格は406品目で上昇し、90品目で下落しました。

▽「輸送用機器」が、物流費によるコスト上昇などを受けて2.2%上昇したほか
▽「石油・石炭製品」も円安が進んだことが影響し、6.6%の上昇となりました。

一方で、
▽「電力・都市ガス・水道」は、政府による負担軽減策を背景に、27.7%の大幅な下落となりました。

企業の間では、エネルギーや原材料の高騰を受けた価格転嫁の動きに一服感が見られる形で、今後、消費者向けの物価にどう波及していくかが注目されます。