【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(2月13日の動き)

ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が続いています。

ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交など、ウクライナ情勢をめぐる13日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。

(日本とウクライナとは7時間、ロシアのモスクワとは6時間の時差があります)

ゼレンスキー大統領 独仏訪問へ 軍事支援継続を訴え

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が長期化する中、ウクライナ軍は弾薬などの兵器不足や防空システムの強化などが課題となっています。

こうしたなか、アメリカのメディア、ブルームバーグはゼレンスキー大統領が今週16日からドイツ南部ミュンヘンで開かれる安全保障会議に出席するほか、ドイツのベルリンやフランスのパリなどを歴訪する方向で調整が行われていると関係者の話として伝えました。

ウクライナへの軍事支援を巡り最大の支援国アメリカの議会で協議がまとまらないなか、ヨーロッパで軍事支援の継続を働きかけるとともに、ウクライナの安全のための安全保障協定についても話し合うねらいがあるとみられています。

プーチン大統領 2月下旬に年次教書演説へ

一方、ロシアでは内政や外交の基本方針を示すプーチン大統領の年次教書演説について、「ロシア共産党」のジュガーノフ党首は2月下旬に行われる見通しだと明らかにしました。

24日でウクライナへの侵攻から2年となり、3月にはロシアで大統領選挙が行われるなか、プーチン大統領は軍事侵攻の継続に向けて国内の結束を呼びかけるものとみられます。

ウクライナ軍 東部に追加の部隊投入

ウクライナ東部ドネツク州のアウディーイウカ周辺では、包囲を試みるロシア軍が攻撃を強めていて、ウクライナ軍の指揮官は10日、「わが軍は防衛線を強化し、陣地を増やし、新しい効果的な戦力を使う」とSNSに投稿し、部隊の追加投入を明らかにしました。

これについてアメリカの経済誌フォーブスは11日、投入されるのは軍の精鋭部隊の1つで、東部に予備として温存していた唯一の部隊とみられるとして「軍は町にとどまって戦うことにより大きなリスクを取ろうとしている」と伝えました。

ゼレンスキー大統領が2月、軍の総司令官を交代させた際、アウディーイウカのため大きな犠牲を払っても戦い抜く意向を示した可能性があるとも指摘しています。

ロシア側が犠牲もいとわず多くの兵力を投入しているとみられる中、ウクライナ軍が防衛を継続できるかが焦点となっています。

プーチン大統領「ことし初めの経済活動 高い水準にある」

ロシアのプーチン大統領は12日、経済関係の閣僚などとの会議で「最新のデータによれば去年のGDP=国内総生産の伸び率は3.6%で、世界平均のペースを上回った」と述べました。

さらに、「ことし初めの経済活動は高い水準にある。状況は政府や専門家の期待どおりに進んでいる」などと述べ、欧米から制裁を受け、石油収入への依存も指摘される中、ハイテク分野などで高い成長率を記録していると強調しました。