スポーツクライミング ボルダー ジャパン杯男子 緒方良行優勝

スポーツクライミング、ボルダーの日本一を競うジャパンカップが、佐賀県で行われ、男子は緒方良行選手が初優勝を果たし、パリオリンピックの代表に内定している楢崎智亜選手が2位に入りました。

スポーツクライミングのボルダーは、「課題」と呼ばれるコースをいくつ登ったかを競う種目で、パリオリンピックでは「リード」と合わせた「ボルダー&リード」として実施されます。

日本一を競うジャパンカップは12日、佐賀県多久市で決勝が行われました。

このうち男子は、ボルダーのワールドカップで2022年まで2年連続で年間総合優勝を果たした緒方選手が、持ち味のフィジカルの強さを生かし、ただ1人、4つのうち2つの課題を最後まで登り切って、この大会初優勝を果たしました。

緒方選手は「福岡が地元なので、佐賀開催で家族などが応援してくれたので、素直にうれしい。今後はワールドカップに向けて頑張っていきたい」と話していました。

また、パリオリンピックの代表に内定している楢崎選手は、3つ目の傾斜が緩やかな課題を、バランスのよさを見せて1回のトライで登り切る「一撃」で完登したほか、4つの課題すべてでコースの途中にある「ゾーン」と呼ばれるポイントに到達し、2位に入りました。

同じくパリオリンピックの代表に内定している高校生の安楽宙斗選手は、パワーが求められる課題に苦戦し、6位でした。

女子は中村真緒が初優勝「信じられない結果」

一方、女子は、23歳の中村真緒選手が3つの課題を完登して初優勝を果たしました。

中村選手は「信じられない結果で、びっくりしている。ワールドカップでしっかり結果を出したい」と話していました。

また、パリオリンピック出場を目指す野中生萌選手が2位となり、東京オリンピック銀メダリストの実力を示しました。

去年のこの大会で優勝し連覇を目指した伊藤ふたば選手が4位、パリオリンピックの代表に内定している森秋彩選手は5位でした。