能登半島地震から6週間 今もなお2万人余の厳しい避難生活続く

能登半島地震から12日で6週間です。今もなお少なくとも2万3000人が避難所や親戚の家に身を寄せたり車中泊を続けたりしていて、長期に及ぶ厳しい避難生活を余儀なくされています。

元日の能登半島地震で、石川県ではこれまでに241人の死亡が確認されたほか、11人の安否が分からないままとなっています。

また、能登地方を中心に
▽6万棟以上の住宅に被害が確認されているほか
▽3万4000戸以上で断水が続いていて
被害の全容確認やインフラの復旧にはまだ時間がかかる見通しです。

避難生活を続けている人は
▽避難所で1万3000人余り
▽親戚の家などで6000人余り
▽自宅でおよそ4000人
▽車中泊で120人余りなど
少なくとも2万3000人にのぼるとみられ
石川県は災害関連死を防ぐため、避難状況の把握を進めています。

仮設住宅の提供は輪島市と珠洲市で始まり、県は来月末までに合わせておよそ3000戸の着工を目指していますが、すでに7000件を超える申し込みが寄せられていて、避難生活の長期化は避けられない見通しです。

災害ボランティアの活動は、能登地方で被害の大きかった自治体すべてで始まりましたが、被災地では宿泊できる施設が少なく、当面は金沢市内との間をバスで往復しながらの活動となる見通しで、輪島市など1日3時間程度しか活動できない地域もあり、復旧作業が急速に進む状況にはなっていません。

地震から6週間。支援が必要な人にいかに手を差し伸べていくかや、被災者の生活再建をどのように後押ししていくかが課題となっています。