将棋の棋士たちがオンラインで被災地支援のチャリティイベント

能登半島地震の被災地を支援しようと、将棋の棋士たちによるオンラインのチャリティイベントが開かれ、棋士や女流棋士がトークショーで被災地への思いを語りました。

このイベントは、能登半島地震の被災地の復旧と復興を支援しようと、日本将棋連盟の「棋士会」が企画し、11日は棋士や女流棋士がオンラインでトークショーを行いました。

この中で石川県珠洲市出身の井道千尋女流二段は、「通っていた学校の周辺は津波の被害がとても大きく、その場所に行くのがためらわれるほど景色が変わってしまったと家族から聞いています。復興に向けて今できることを少しずつ頑張っていきたい」と思いを語りました。

また、羽生善治九段は、2014年に「王位戦」第1局で輪島市を訪れた際の思い出として「棚田の美しい場所で、その景色が非常に印象に残っています。一刻も早く元どおりの環境に戻ってほしいと願っています」と話していました。

このほか羽生九段と谷川浩司十七世名人がペアを組んでほかの棋士と対局するイベントも行われ、視聴したおよそ200人のファンを楽しませました。

今回のイベントの収益は、2月24日に藤井聡太八冠に伊藤匠七段が挑む「棋王戦」第2局が金沢市で行われる際に、義援金として届けられるということです。